ラオスのお正月(ピーマイラオ)の祝賀行事
4月21日、在日本ラオス協会主催のお正月(ピーマイラオ)を祝う行事が神奈川県愛川町のラオス文化センターで開催されました。
会場となった文化センターは、2003年に設立され、昨年2023年には設立20周年記念行事も行われました。この文化センターには、在日ラオス人有志が製作したラオスの象徴とも言えるタートルアン仏塔があり、ラオス本国から招聘された僧侶が仏教の行事を執り行っています。
当日は、大勢の在日ラオス人が神奈川県内や近県からもここ文化センターに駆け付けました。主賓のフォーンサムット アンラワン駐日ラオス人民民主共和国全権大使からは、「来年2025年は、ラオスと日本の外交関係樹立70周年を迎える。両国間の友好関係を更に発展させていきたい。」と挨拶がありました。
その後、健康と繁栄を祈る儀式(バーシー)が行われました。ラオスの人は、「魂が身体と結びついている」のが健康な状態であり、魂と身体の結びつきが弱くなると病気になると考えます。この儀式の中で、綿の糸を手首に巻く「マット・ケーン」をして、魂と身体の結びつきを強め、健康と繁栄を祈りました。また、民族衣装に身を包んだ子どもたちの舞踊や「ラムヴォン」と呼ばれる輪になって踊る伝統舞踊には、ラオス人に混じって日本人も参加していました。
ラオスの人々は、45年前に難民として日本に定住を始めました。時は流れ、今は3世代のラオスの人々が集まるラオス文化センターは心のよりどころとなっています。
アジア福祉教育財団は、この文化センターがこれからも長く存続し、ラオスの方々の幸せを支えてくれる存在であり続けることを願っています。