日本在住ベトナム人協会(VAJ)への資金援助(日本語能力向上講座)
アジア福祉教育財団は、NPO法人日本在住ベトナム人協会(VAJ VIETNAMESE ASSOCIATION IN JAPAN)に対して「日本在住ベトナム人コミュニティの次世代リーダー育成プログラム(以下、「育成プログラム」)」と「ベトナム人向け日本語能力向上プログラム(以下、「日本語能力向上プログラム」」の2活動へ資金援助を行っています。
VAJが行う「日本語能力向上プログラム」の活動の目的と活動内容は、以下のとおりです。
目的:
日本の生活に不可欠な日本語力を、職場、地域交流、家族間など様々な場面、能力に応じて習得またはレベルアップを図るため「日本語能力向上プログラム」を実施し、以下の1)~3)の効果を上げる。
1)ベトナム人コミュニティの中での日本語習得の必要性の意識を高める
2)高齢者、主婦、就労者、学生など幅広い対象に、日本語能力試験(JLPT)資格の獲得を促す
3)上位資格保有者の増加によりにコミュニティ全体の日本語能力を底上げする
活動内容:
〇開催期間は9月23日から11月17日まで
〇全てのクラス開催時間は21:00から22:15まで
〇クラス編成N2: 月曜日(聴解)、水曜日(読解)、木曜日(語彙・文法)
N3: 土曜日(語彙・文法)、日曜日(聴解)
N4: 火曜日(聴解・会話)、木曜日(語彙・文法)、日曜日(読解)
2024年10月24日、「日本語能力向上プログラム」のN2クラスとN4クラスのオンライン授業を視察しました。
参加者数はN2クラス19名、N4クラス16名で、どちらのクラスも、ベトナム在住の日本語教師が、JLPTの受験を目指し、過去問を使ってポイントを絞って指導していました。
教える側も教わる側も両方がベトナム人なので、特に習熟度が低いN4クラスでは、日本語教師がベトナム語で補足説明をして、理解を促進するなど、受講生全体が理解できるよう取り組まれていました。受講生も集中し、熱心に課題に取り組んでいる様子がオンラインの画面からも伝わってきました。
このVAJの「日本語能力プログラム」の特徴は、ベトナム在住のベトナム人日本語教師を活用していること、受講生が日本在住者とベトナム在住者が混在していて相互に一定の刺激を受けつつ、一体性があるクラス授業が展開されているところにあります。