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活動報告

日本在住ベトナム人協会への資金援助(事業視察報告)

 

 

 アジア福祉教育財団は、NPO法人日本在住ベトナム人協会(VAJ VIETNAMESE ASSOCIATION IN JAPAN)に対して「日本在住ベトナム人コミュニティの次世代リーダー育成プログラム」と「ベトナム人向け日本語能力試験育成プログラム」の2活動へ資金援助を行っています。

 

VAJは、1983年に設立され、コミュニティの相互協力の強化、ベトナム民族の文化・言語・伝統の維持発展、日本において善良な生活を行い、諸団体と協力し日本社会の秩序・平和・発展への貢献等を目的に活動しています。

近年の日本社会の情勢の変化やベトナム人留学生・技能実習生の来日急増等の影響を受けて、在日ベトナム人コミュニティも大きく変わっており、VAJは、いくつかの課題に直面しています。

1)世代間のギャップ

2)若者たちのコミュニティ活動への参加意欲の欠如

3)急増している留学生・技能実習生にかかわる問題の山積

4)VAJの組織能力不足

 

VAJは、これらの問題を解決するために、若手幹部のリーダーシップ能力、問題解決能力、コミュニケーション能力を高める必要性を感じ、昨年から「次世代リーダー育成コース」を実施しています。昨年のコースを修了した多くの若者が、VAJの活動の企画・実施に加わり、ネットワークの輪も広がるなどの効果がみられたため、今年も引き続き、この活動に対してアジア福祉教育財団が資金援助を行いました。 

次世代リーダー育成プログラムはオンラインによる講義6回と合宿セミナーで、内容は以下のとおりです。

 

【講義】

1.自己紹介と現状課題の整理、社会活動と幸せな生活

2.日本語の教え方

3.有効な時間管理

4.日本企業文化・適応して快適に働く方法

5.社会活動プロジェクト立案・運営方法

6.歴史上の若者の改革者から得られた教訓

【合宿セミナー】

問題解決、チームビルディング、VAJの今後についてアクションプラン作成・発表

 

9月14日(土)に、財団スタッフが、「日本在住ベトナム人コキュミニティの次世代リーダー育成プログラム」の講義2を視察しました。若手幹部の約15名が参加し、講師のプロの日本語教師から「日本語の学び方・教え方~JLPT(日本語能力試験)の学習効果を上げるために教師・学習者ができること~」について2時間半のオンライン講義を受けました。

講師から学習リソースは何を使っているか質問があり「反復練習のためのQuizletアプリ」や「RIKIシン先生のYouTube」などが挙げられ、講師が使いやすい教材を推薦する場面もありました。また、模試試験を受けるメリットとして、「試験時間の把握ができる」「間違った問題や分からない質問を確認するため」が挙げられたほか、同じ問題を3~4回繰り返すと一層効果があると講師から助言を受けました。

この研修を受けたN1やN2の資格をもつ若手幹部が、後輩のベトナム人の日本語力の向上のために、日本語能力試験対策の支援をできるようになることが期待されています。

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