ひとりひとりを大切に
みんなの未来を

アジア福祉教育財団は、福祉・教育を通じたアジア諸国との交流と、難民をはじめ困難に直面する外国人定住者などの支援を通じて、多様な文化や価値観が尊重され、誰もが安心して暮らせる社会の実現を目指します。

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活動報告

Activity report

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招聘事業

2024.05.13

第2回特別招聘プログラムの実施

 4月22日~同月25日まで、インドネシア、マレーシア、ラオス、台湾の3か国 1地域から各2名を招聘し、昨年9月に続き、2回目の特別招聘プログラムを実施しました。 この特別招聘では、従来のプログラムとは内容を大きく変え、財団側からは「アジア諸国が今後向き合うこととなる課題」を取り上げたセミナーを行い、各国代表からは「現下の課題」を取り上げたCountry Reportの発表がなされました。  セミナーでは各国に共有できるような問題として「世界とアジアの人口推移」、「Infection and Injustice(感染症とその対応と課題)」、「日本の社会保障」などについて、各分野の専門家によるプレゼンテーションとディスカッションが行われました。  また各国のCountry Reportでは、「Towards a Stronger Social Protection System (Indonesia)」、「Social Protection in Malaysia」、「Situation of Social Work in Lao PDR」、「The Development of Policies and Services for People with Disabilities in Taiwan」 と題し、各国ならではの興味深い課題が発表され、後に活発な意見交換がなされました。  施設見学として、羽田イノベーションシティにある「藤田医科大学東京 先端医療研究センター」を訪問しました。ここではセンターと企業とが共同研究する最新鋭の機器や、精密健診、先端医療、活動長寿医療、先端リハビリテーションなどの現場を見学しました。  特別招聘プログラムでの成果をもとに、2025年中の開催を目指すの通常招聘プログラムに向けて招聘者とオンライン・ミーティングを実施し、研修テーマを策定していくことを予定しています。     

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招聘事業

2023.10.13

特別招聘の活動報告

   2023年9月11日~9月15日までインド、カンボジア、スリランカ、タイ、台湾、フィリピン、ベトナム、ネパール、モンゴルの8カ国・1地域から各2名を招聘し、4年ぶりにアジア福祉教育財団の特別招聘プログラムとして開催した。 この招聘では、従来の招聘プログラムとは内容を大きく変え、財団側からはアジア諸国が今後向き合うこととなる課題を取り上げたセミナーを行い、各国代表からは現下の課題を取り上げたCountry Reportの発表がなされた。セミナーでは人口問題と高齢化、感染症の対応、福祉及び災害時の制度など各国に共有できるような問題について、またCountry Reportでは、各国ならではの興味深い課題が発表され、後に活発な意見交換がなされた。 2025年より開催となる「新たな招聘プログラムの在り方」についても、様々な意見が提示され、セミナーの場に加えて、理事長主催の夕食会でも闊達に意見交換がなされた。また招聘者の帰国後のアンケートでも、意見交換の時間が足りなかった、もっと議論したかった等の積極的な意見がもたらされた。 なお、当財団では2024年4月には今回(2023年9月)に招聘できなかった7カ国を対象とした招聘を実施し、今回と同様のセミナー及び意見交換を行うことを計画している。  

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招聘事業

2023.08.09

~Part2~2024年4月 第2回特別招聘の招聘対象各国の駐日大使館等訪問

 当財団では2024年4月に第2回特別招聘を計画しています。この招聘ではアジア各国の福祉分野の有識者を招聘してセミナーや対話を通じて今後の招聘の在り方について検討していく予定です。前回の報告→https://onl.bz/267GqYE今回は第2弾としてマレーシア、インドネシア、ラオス、台湾の各駐日大使館等の様子の報告です。各国の大使館はそれぞれの国の雰囲気だけでなく、使用しているスパイスなどの香り、工芸品なども多く置いてあり、五感が刺激されます。 【駐日マレーシア大使館】 【駐日インドネシア大使館】 【駐日ラオス大使館】【台北駐日経済文化代表処】

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招聘事業

2023.08.02

第2回特別招聘(2024年4月開催)の招聘対象各国大使館訪問

 当財団では、2024年4月に第2回特別招聘を計画しています。 当財団にとり、招聘事業は40年以上続いて来た重要な事業ですが、2023年と2024年は「特別招聘」として招聘事業の中身を見直すべく招聘者の皆さんと討論し、今後のネットワーク作りを進めていきたいと考えています。このため当財団では7月から招聘対象国の駐日大使館を訪問し、同国からの招聘者の人選をお願いしております。  今回は第1弾としてシンガポール、パキスタン、バングラデシュ各駐日大使館の様子の報告です。各国の大使館はそれぞれの国の雰囲気を出しており、訪問するだけで各国の様子を垣間見ることができます。    

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招聘事業

2019.05.29

118回アジア諸国社会福祉関係者招聘(2019年5月)

  当アジア福祉教育財団では、アジア諸国において孤児、母子などの福祉事業に従事している関係者を日本に招聘し、日本と被招聘国相互の交流と啓発を図り、アジア諸国の福祉対策の向上に資するため、昭和53(1978)年以降、社会福祉関係者招聘事業を実施しています。 2019年5月22日から29日までカンボジア、ラオス、モンゴル、ミャンマー、スリランカの社会福祉関係者を招聘し、講義、施設視察、日本文化体験等の研修を行いました。研修の詳細をご紹介いたします 被招聘者 カンボジア 社会問題・退役軍人・青少年更正省の皆様被招聘者 ラオス 労働社会福祉省の皆様被招聘者 モンゴル 社会福祉・労働省の皆様被招聘者 ミャンマー 社会福祉再定住の皆様被招聘者 スリランカ 主要産業・能力向上省の皆様5月23日 オリエンテーション今年の研修テーマである「身体障害者支援」に関わる講義や視察先を事務局長より紹介する 5月23日 元厚生労働省幹部より日本の社会福祉行政についての講義5月23日 藤﨑一郎理事(元駐箚アメリカ大使)より日本をとりまく問題とその対応についての講義5月23日 社会福祉法人福田会 都市型経費老人ホームおよび認知症高齢者グループホーム視察5月23日 華道体験5月23日 茶道体験5月23日 歓迎レセプションの主催(於:シェラトン都ホテル東京 マグノリアの間)5月24日 大和ハウス工業視察 介護ロボット体験5月25日 日本財団パラリンピックサポートセンター視察5月25日 日本財団パラアリーナ視察5月26日 団員相互の意見交換会 各国のプレゼン後、JICA職員、筑波大学准教授も参加し活発な意見交換が行われた5月26日 金閣寺視察5月27日 社会福祉法人宝山寺福祉事業団(障害児福祉センター) 視察5月28日 平城宮跡視察5月28日 奈良県立障害者総合支援センター視察5月28日 理事長主催Farewell Partyにて総括報告会を行う        

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招聘事業

2019.04.17

117回アジア諸国社会福祉関係者招聘(2019年4月)

            当アジア福祉教育財団では、アジア諸国において孤児、母子などの福祉事業に従事している関係者を日本に招聘し、日本と被招聘国相互の交流と啓発を図り、アジア諸国の福祉対策の向上に資するため、昭和53(1978)年以降、社会福祉関係者招聘事業を実施しています。 2019年4月10日から17日までインド、インドネシア、台湾、タイ、ベトナムの社会福祉関係者を招聘し、講義、施設視察、日本文化体験等の研修を行いました。 研修の詳細をご紹介いたします  

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難民支援

2024.05.30

2024年度 第三国定住難民児童・生徒に対する教育支援に関わる資金援助契約書 署名式

   5月14日、社会福祉法人さぽうと21(以下「さぽうと21」)髙橋敬子理事長と当財団の藤原正寛理事長は、総額4,701,872円となる2024年度の資金援助契約に署名を行いました。  この事業は、2021年度に始まり、難民の教育支援活動に実績のある「さぽうと21」が、千葉市内に定住した第三国定住難民の児童・生徒を対象に、市内に「補習教室(通称;楽校らっこう)」を開設し、その活動に対して当財団が資金援助をしています。  今年度は、同事業開始当時に最も在籍人数が多かった小学6年生が、中学3年生となるため、彼/彼女らへの高校受験対策などを重点的に行い、また、その他の児童・生徒に対しては、この3年間で定着した学習習慣を活かして、更なる学力向上に繋がるよう、教室担当者やアドバイザーが、保護者らと連携をして活動しています。 

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難民支援

2024.05.16

2023年度資金援助活動報告

アジア福祉教育財団では2023年度に8団体13事業に対して資金援助を行いました。 どの事業も工夫がされており、今後日本での多文化共生の一助になることを願っています。今回はその活動と活動の立役者を一緒にご紹介していきます。 【2023.6】 援助先:EmPATHy(ユースなんみんプラットフォーム x 難民の背景をもつユース)参加者の声:Mohammed ALMASRIさん援助後の活動の報告です。共同設立したグループ「ジャパンブリッジ」とともに、JICAとUNHCRの協力を得て、展示会と募金活動を企画し、 シリア北西部と日本の石川県で地震の被害を受けた地域のために募金活動を行いました。 また世界中の難民を代表するロボット工学チーム、チーム・ホープも訪問し全日本ロボット相撲大会に出場しました。 2023ATCR(Annual Tripartite Consultations on Resettlement)日本から初めて難民の代表として参加するため開催地であるジュネーブ(スイス) までの渡航費を援助しました。参加後の報告会についてはこちらをご参照ください。 「UNHCR主催の第三国定住に関する年次三者協議(ATCR)」参加報告会【2023.7】 援助先: NPO法人日本在住ベトナム人協会このプログラムの参加者:Khiemさん愛知県春日井市在住しており、自動車工場の生産ラインの設計をする仕事をしながら、夜間プログラムに参加しN1(日本語検定1級)を取得することができました。 それだけではなく嬉しいことに2024年度の講師になることが決まっています。次の世代により多くの合格者を輩出できるように頑張っています。日本語能力試験対策講座として、オンラインにて開催しました。 クラスをN1~N4クラスに分け、ベトナム語を用いて授業を行ったのでベトナム人には授業の理解が深まりました。 講師、生徒共に海外からや地方からの参加がありオンラインの利点を十分に発揮できました。 講師への謝礼、合格者への受験費用の補助として援助を行いました。  援助先:在日カンボジアコミュニティこのプログラムの立案者:石沢司さんと西村オールさんカンボジアの仲間達は新たに前橋市に集えるところができてとても喜んでいる。 文化継承ではカンボジアだけではなくラオスの同級生も一緒に参加しているので地域のコミニティとして喜ばしいことだった。日本に定住しているカンボジア難民等への生活支援、相談対応を行っています。 相談内容はビザや永住権の申請、国際結婚、就職活動などどれも日本で暮らしていく上で生活に密着した内容でした。 自分たちの経験からアドバイスを伝え解決できたことがある一方で、法律などの知識を必要とするため解決に至らない問題もありました。 ただし解決に至らなかった事でも問題を共有していくことはコミュニティを継続していくうえで重要な鍵となりました。 援助項目は相談者、アドバイザーの交通費、資料代として利用されました。【2023.8】 援助先:Harmony Sisters Network(ロヒンギャ難民女性の会)このプログラムの立案者:Khadiza Begumさん ロヒンギャと日本人の子どもたちが文化交流を深めるイベントを成功させることができました。 このイベントでは、相互理解と絆を育む重要な体験を提供しました。さらに、オンライン講演会を通じて、ロヒンギャ女性たちが日本社会と積極的に交流する機会も創出されました。 【在日ロヒンギャの子供と日本の子供の交流 お互いを知ろう】 在日ロヒンギャのこどもたちが自身の文化を紹介し自尊心を向上させ、学びのアウトプットを行う事を目的にイベントを行いました。 東京大学にてキャンパスツアー、将来の夢、イスラム教の礼拝、ヒジャブについて各項目の発表と体験を行いました。 ロヒンギャの親子52名と日本人の親子10名が一緒になって勉強し、お互いの違いを知り理解を深めることができました。 参加したロヒンギャの多くは群馬県に居住しているため、今回は会場までバスを借りて一緒に移動しました。 東京大学で行った事は大学に進学するという目標をリアルに感じたイベントとなりました。  【在日ロヒンギャと日本の大人の交流】日本に住むロヒンギャ民族と日本で生まれ育った者との考え、 慣習の相互理解を促すことを目的にオンラインで2回ワークショップを開催しました。 ワークショップでは11の質問に各自回答し自身の答えと他民族の答えを比較し共通項や相違点を確認しました。 共通項では「人生において愛情が一番大事と考える傾向」「宗教の違いが人間関係を決定するとは考えていない」などがあげられ、 相違点ではロヒンギャの半数が「今一番欲しいもの」の問いに対して「教育機会」と答えていたことが特徴的でした。 この事業にはオンラインの発信する会場および設備の費用として援助いたしました。 【2023.9】 援助先:NPO法人在日カンボジアコミュニティこのプログラムの立案者:八代まりなさん 資金援助を受けてとっても良かったです。 コロナでしばらく活動を控えてましたが、この資金援助をきっかけに活動が再開する事ができました。 宿題教室や、舞踊教室で子供達の、学び場の提供が出来たと同時に新たな挑戦が提供出来た事にとってもよかったです。 また、今回の資金援助を受けて行った活動のおかげで母国の仲間たちにも刺激を与える事ができ、新たにメンバーが増えました。ありがとうございました。 【宿題教室】勉強をしたくても塾に通えないこどもや、学校の勉強が遅れてしまう子供たちを対象に、集まって学ぶ楽しさ、わかる 楽しさが得られ るよう大学生が先生になって算数と国語を中心に学びました。一番の成果は学ぶことを習慣にできたことです。 当財団では今回先生の謝礼、資料などの費用を援助いたしました。 【クメール語、クメール舞踊】日本の学校に通う子供たちは自然と日本語を身に着けていますが、母国に興味を持ち文化の継承となるよう毎週行いました。 クメール語では1~10までの発音と筆記ができるようになり、家庭内では両親とクメール語での会話増えたようです。 舞踊では4曲をマスターし、5回発表する機会を得ました。母国の文化継承では先生への謝金をメインに助成しました。 【社会保険セミナー】日本での年金の取得について2017年に制度が変更になったことに伴い、自分事として考えられるよう社会保険労務士から説明を受けました。 改めて知ることによって、きちんと年金受給に向けて手続きをすることや、滞在資格が永住者なのか帰化しているのかによって違うことも知ることができました。 今回は主に社労士および通訳の方の謝金費用として援助させていただきました。   援助先:NPO法人日本在住ベトナム人協会(VAJ)このプログラムの立案者:橋本ヒューさんVAJの運営は2024年上半期に明らかに改善しました。 4月初旬のイベントでは、主催チームの熱意がかつてないほど高いレベルにあることが示されました。 これは昨年末に修了した「次世代リーダー育成研修」の具体的な成果の一つであると断言できます。 今年の夏、日本全国のベトナム人技能実習生や留学生を対象に、大規模なサマーキャンプを開催する予定で、 「次世代リーダー育成研修」の長期的な有効性を改めて示す機会になります。 いかなる公益団体にとっても、最も重要で持続可能な資源はやはり人材です。 VAJのコアチーム向けの研修コースを後援していただいたFWEAPに改めて感謝いたします。2023年9月から2024年1月までの間に数回に分けて次世代を担うリーダーの育成プログラムを行いました。 外部講師にもお願いし、「災害時の外国人対応」「ストレスの解消と精神の健康」など様々なテーマで講演いただき日本社会への理解、 リーダーとしての役割を研修していきました。研修はオンラインとのハイブリッドでの開催と、 合宿で実際に集まるという相乗効果を活かして次世代とのバトンも確実につなげる工夫がされていました。 後日談としてこのプログラムの参加者から口コミで新しい世代の呼び込みにも成功させているとのことです。   援助先:在日カンボジアコミュニティこのプログラムの立案者:石沢司さんと西村オールさん 神奈川県大磯町と群馬県前橋市の2か所の拠点にて日本で生まれたカンボジアの子供たちに、 カンボジアの言語・音楽を学び自分のルーツを知りアイデンティティにつなげていく活動を行いました。言葉は日常を日本語で過ごしているので、 発音に苦労をしていますが、音楽を実際に行うことと合わせて楽しさを感じているので続けていけています。 この活動に楽器の購入など文化継承につながる費用の援助を行いました。  【2023.11】 援助先:在日ビルマロヒンギャ協会(在日ロヒンギャの協会)このプログラムの立案者:長谷川健一さん全く日本語が使えなかった人たちが少しでも使えるようになって良かったです。【AJALT(国際日本語普及協会)の先生を迎えて11/25から毎週土・日にオンラインで日本語教室を開催しました。 コミュニティの中にいると必要最低限の日本語が使用できれば生活もできますが、 日本で地域の一員と過ごすためにも、改めて基礎である読み方から形容詞や過去形など文法も含めて学び続けました。 今回新たなる団体に援助できたことも喜びでした。 【2023.12】 援助先:Human Welfare Association (バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプを支援する団体) このプログラムの立案者:長谷川 留理華さん今までは大学関係者、学生などが、ターゲットでしたが、今回のイベントでお母さん、女性、そして子供をターゲットにできた事がとてもよかったです。 それから日常的に摂る食事を囲みながら話し合えた事がとても良かったです。 食を通じてのロヒンギャ民族との相互理解セミナーと題して、12月と2月の2回親子が参加してロヒンギャ料理を一緒に作り、 無国籍のこと、ロヒンギャを始め難民のことを知るために主に小学生のこどもたちを中心に集まりました。 詳細については→ 親子ロヒンギャ料理教室&絵本の読み聞かせ 【2024.3】 援助先:NPO法人PEACE(在日ミャンマー及び少数民族を支援する団体) このプログラムの立案者:宗田さん、マリップセンブさん(左から)「難民の企業支援」をキーワードにPEACEのメンバーがアメリカで行われている企業のノウハウを探りに旅をし、 帰国後はオンラインで報告会を行いました。アメリカと日本では環境が違うこともありますが、「地域社会」のつながりが大事であることを再認識しました。 日本で定住している仲間が将来に希望を持ち、起業のきっかけになっていくことを願うのと、 今後はアメリカでの視察をしてきたことを元にコミュニティの相談役として活躍されていくことを願っています。 今回は往復の航空券代を助成させていただきました。  

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難民支援

2024.05.13

カンボジアのお正月の祝賀行事

 4月14日、カンボジアのクメール正月のお祝いにあたり、2つの在日カンボジアコミュニティが主催するお正月行事に参加してきました。 まず一般社団法人カンボジア文化センタークメールサマキ協会によるお正月行事が神奈川県愛甲郡愛川町半原にある、ワットクメールサマキ(カンボジア寺院)およびクメール文化センターにて行われました。この施設は2019年に竣工し、次世代在日カンボジア人のために文化や仏教を継承することなどを目的とした活動を行っています。 当日は、カンボジアの伝統衣装を身にまとった100人近い人々が自家製のお正月料理を持って次々に寺院に集まってきました。電飾等で色とりどりに装飾された祭壇の脇では、カンボジア本国から招聘された僧侶が仏教の行事を執り行い、カンボジアコミュニティの人々が熱心に僧侶の周りを囲んでいました。この場所には技能実習生も多く来ていて、カンボジアをルーツに持つ人たちにとって「心のよりどころになっている」と聞きました。    次に連合在日カンボジアコミュニティによるお正月行事が神奈川県相模原市のけやき会館にて行われました。こちらもクメールサマキ協会と同様にカンボジア本国からお迎えした僧侶を囲み、近隣から集まった人々が熱心に耳を傾けていました。 代表の方による挨拶の後、ステージパフォーマンスとして、子供たちによるカンボジア伝統の踊り、カンボジアの歌謡曲の披露、伝統衣装のファッションショーなど、大変にぎやかで、お正月にふさわしい行事でした。 アジア福祉教育財団は、このような伝統文化行事が世代を超えて長く祝われて、カンボジアの方々の幸せを支える存在であり続けてほしいと思います。 

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難民支援

2024.04.30

ラオスのお正月(ピーマイラオ)の祝賀行事

   4月21日、在日本ラオス協会主催のお正月(ピーマイラオ)を祝う行事が神奈川県愛川町のラオス文化センターで開催されました。 会場となった文化センターは、2003年に設立され、昨年2023年には設立20周年記念行事も行われました。この文化センターには、在日ラオス人有志が製作したラオスの象徴とも言えるタートルアン仏塔があり、ラオス本国から招聘された僧侶が仏教の行事を執り行っています。 当日は、大勢の在日ラオス人が神奈川県内や近県からもここ文化センターに駆け付けました。主賓のフォーンサムット アンラワン駐日ラオス人民民主共和国全権大使からは、「来年2025年は、ラオスと日本の外交関係樹立70周年を迎える。両国間の友好関係を更に発展させていきたい。」と挨拶がありました。その後、健康と繁栄を祈る儀式(バーシー)が行われました。ラオスの人は、「魂が身体と結びついている」のが健康な状態であり、魂と身体の結びつきが弱くなると病気になると考えます。この儀式の中で、綿の糸を手首に巻く「マット・ケーン」をして、魂と身体の結びつきを強め、健康と繁栄を祈りました。また、民族衣装に身を包んだ子どもたちの舞踊や「ラムヴォン」と呼ばれる輪になって踊る伝統舞踊には、ラオス人に混じって日本人も参加していました。ラオスの人々は、45年前に難民として日本に定住を始めました。時は流れ、今は3世代のラオスの人々が集まるラオス文化センターは心のよりどころとなっています。  アジア福祉教育財団は、この文化センターがこれからも長く存続し、ラオスの方々の幸せを支えてくれる存在であり続けることを願っています。   

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難民支援

2024.04.22

2024年 ベトナム建国記念日の祝賀交流会へ

 4月13日、NPO法人 日本在住ベトナム人協会(VAJ)は、市ヶ谷にあるJICA地球ひろばにて、ベトナム建国記念日(注参照)祝賀交流会を開催し、当財団より安細事務局長が出席しました。祝賀会では、雄王記念碑への献花と礼拝から始まり、若手会員からなる歌やバンドの演奏、第一世代、次世代の参加者ら全員による合唱(「ひとつに繋がろう」という意味のベトナム語の歌で、かつてベトナムが南北に分離していた当時から国内各地で歌われていたとのこと)が行われました。その様子は、今からほぼ半世紀前に始まったベトナム難民の日本定住に端を発したコミュニティ活動が、第一世代から次世代へと“広がり”、“繋がった”ことを名実ともに表していると感じさせるものでした。 今後、VAJは、次世代の人々に運営をバトンタッチし、ニューカマーの若者たちにも安心して協会活動に参加してもらえるような抜本的改革を行っていくそうです。 (注)ベトナムの旧暦3月10日は「雄(フン)王の命日(Ngay Gio to Hung Vuong)」と言われ、ベトナムの数少ない祝日の1つで、かつ唯一「文化的」な意味を持つ記念日となっている。フン王はベトナム史上初の国家とされるバンラン国の18代にわたる歴代王の総称。

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難民支援

2024.02.19

在日カンボジアコミュニティへの資金援助(事業視察報告)

2023年度在日カンボジアコミュニティ(CCJ)は3件の資金援助活動がアジア福祉教育財団の資金援助対象となりました。現在まだ実施中のプログラムもありますが、視察を終えたので報告をいたします。  <社会保険セミナー> インドシナ難民として日本に定住した方たちは、すでに年金の受給が始まる世代に到達しつつあります。言葉も文化も違う中で一生懸命に働き社会保険料も納付してきました。複雑な年金の受給について多くの人に正しい知識を得て欲しいと、このセミナーは開催されました。日本に帰化している人、永住者資格保持者または就労期間の違いなどもあり、皆さん自分事として熱心に質問をしていました。今回のセミナーは外部の会場ではなく、日常的に自分たちが集っているカンボジアのお寺での開催となったため、参加の敷居も低く、気軽に参加できていたようです。  <宿題教室> 親世代が日本式の勉強(算数のひっ算や漢字の書き方など)を知らないため、家で学習する習慣を持てずにいる子供がいます。また家で勉強しようとしても、大人にわからないことを尋ねることができずに、あきらめている子供たちもいます。そんな状況から抜け出すために、まずは「勉強の習慣をつける」ことを前提に宿題教室を開催しています。日本人の大学生に教えてもらいながら、決まった時間に勉強をすることを身につけ、「分かる・解ける」楽しみながら身をもって体験中です。   <伝統文化継承クメール(カンボジア)語・舞踊> 日本で生まれ、育ってきた子供たちは普段日本語で授業を受け、友達と話しています。でも親世代は自分たちにはクメール文化が息づいていることを知って欲しい、なによりも今なぜ日本にいるのか、日本語を話せないお祖父さんやお祖母さんとも会話をしてほしい、との想いから伝統文化の継承を行っています。自身の言葉で聞く、書く、話すを目指して、また舞踊では伝統的な舞の継承をコツコツと続けています。   

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難民支援

2023.08.14

ワークショップ開催「高校進学について」

   8月5日に、第三国定住難民児童・生徒を対象とした補習教室「楽校(らっこう)」(※)に通う児童生徒とその保護者を対象にした、高校進学に関するワークショップが開催されました。講師はこの補習教室のアドバイザーでもある仲江千鶴さんです。仲江講師からは、高校の種類や学区、入学試験の内容や日程、必要な費用などについてのお話がありました。仲江講師からはまた、外国人生徒の中退率は日本人生徒の5倍であるということに触れ、高校には進学するだけでなく先を見据えて何を勉強するのかをきちんと考えておくことが大切であるというお話もありました。なお、これらのワークショップには、毎回ミャンマー語とカレン語の通訳者が入るため、保護者は通訳を通じて内容をより深く理解し、質問をすることもできます。 ※難民の教育支援活動に実績のある社会福祉法人「さぽうと21」が、千葉市内に開設、運営している第三国定住難民児童・生徒を対象にした補習教室。当財団では2021年度の同教室の発足時より資金面の援助をしている。

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難民支援

2023.08.01

EmPATHyに対する資金援助 「UNHCR主催の第三国定住に関する年次三者協議(ATCR)」参加報告会

  7月26日に、アジア福祉教育財団が資金援助を実施したEmPATHy (Empathetic Multicultural PATH with Youths)をお招きして、「UNHCR主催の第三国定住に関する年次三者協議(ATCR)」の参加報告会を開催しました。  EmPATHyは、日本で暮らす難民の背景を持つ若者と日本の大学生のイニシアティブで、2022年に活動を開始し、日本国内で難民支援活動を行う「Youth UNHCR」、日本の大学で学ぶための「UNHCR難民高等教育プログラム(RHEP)」や「シリア平和への架け橋・人材育成プログラム(JISR)」の学生、そのほか難民としての背景を持つ若者などで構成されています。  今回、6月26日から同28日、UNHCRが主催する第三国定住に関する年次三者協議(ATCR:Annual Tripartite Consultations on Resettlement)に、UNHCRの招きにより、我が国からEmPATHyのムハンマド・アル・マスリさんが派遣されることとなり、当財団はマスリさんのスイス・ジュネーブまでの往復旅費などの資金援助を行いました。 審査において、当財団は日本在住の難民当事者である方が、国際レベルの協議の場に参加し、発信することは、難民問題に対する国内及び国際的な理解の増進に資するもと捉え、273,000円の支援を決定しました。  報告会には、EmPATHyの金澤共同代表、マスリさん、通訳のハーリッド・アサッフさんが出席し、ATCRにおいて行ったプレゼンテーションや日本代表団の取組みをご紹介いただきました。特に、シリア、イラク、スーダン、南スーダン、パキスタン、アフガニスタン、ベトナム等の世界の難民代表グループであるRefugee Advisory Group (RAG)が、当事者として再定住と補完的保護に関する政策決定に影響を与えることの重要性や“Nothing about us without us” If you’re working on Africa, hire at least one African person, if you’re working on refugee issues, hire a refugee…etc.(私たちのことを私たちに相談せずに決めないで。アフリカに取り組むのであれば、少なくとも1人はアフリカ人を雇い、難民問題に取り組むのであれば、難民を雇う等々)についてアピールされました。この声明によって、意思決定への難民の有意義な参加の重要性を訴えました。この報告会に参加した難民事業本部(RHQ)職員からは、「自身も難民出身であり、同じ境遇の方々を支援することに使命を感じている。マスリさんの報告に共感した」との感想がありました。  今回の報告会は当財団職員の研修を目的としましたが、そのほかUNHCR駐日事務所、なんみんフォーラム事務局、資金援助の審査を担当した理事にご出席いただき、多くの方の学びとなりました。

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広報・出版

2024.02.26

広報誌「愛」第47号の発刊

  画面をクリックしていただくと電子版を御覧頂けます。   今年度(2023年度)の広報誌「愛」第47号を発刊いたしました。 世界に難民、避難民が急激に増えていく現状の中、本誌の巻頭では、今から約50年前、日本での難民受入れと支援が始まり、1979年より、当財団がその定住のための事業を開始した経緯について振り返りました。また、当初から各地で難民受け入れに携わってきた自治体のひとつである千葉市の神谷俊一市長による特別寄稿を掲載しています。当財団の事業報告では、昨年(2023年)で第44回目を迎えた「日本定住難民とのつどい」、新しい形でのアジア諸国の福祉関係者との交流の在り方を模索するための「特別招聘事業」、そして、政府から委託を受けて傘下の難民事業本部(RHQ)が実施する条約難民、第三国定住難民、難民認定申請者の支援事業をはじめ、昨年12月に導入された補完的保護対象者の申請者に対する保護事業などの概要を紹介しています。どうぞご一読ください。 また、当財団では、皆様のご要望を紙面作りに反映して参りますので、ご意見等がございましたら以下の広報誌担当までお寄せ願います。                                                           e-mail: info@fweap.or.jp   FAX:03-3449-0262  

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広報・出版

2024.02.21

『学習まんが』 その3

シリーズで掲載している『学習まんが』の第3弾です。ラオスからの難民の主人公が日本に来るまで、また日本での苦労や日本人を含め周りの方々に助けられて力強く生活をしていく話です。英語との表記となっていますので、日本語、英語の勉強にも役立ちます。 ぜひ日本に住む難民の理解のために、ご一読ください。 「茨城産タイ野菜 届ける」(読売新聞 2024年1月30日付)にも掲載されました。       ↓ 画像をクリックするとご覧いただけます 

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広報・出版

2024.01.31

『学習まんが』その2 

2023年12月に第1回の電子まんがをHP上に公開しましたが、今回はその第2弾「伝統楽器に願いを込めて」です。今回の話はカンボジアの楽器にまつわる話で、音楽がいかに生活を彩るツールとして用いられてきたかの話を実体験に沿って描かれています。日本語が苦手な方は英語の併記があり、また英語の勉強をしたい方にもおすすめです。 ぜひ日本に住む難民の理解のために、ご一読ください。      ↓ 画像をクリックするとご覧いただけます 

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広報・出版

2023.12.11

『学習まんが』の電子書籍化

2017年より毎年発刊してきました財団広報誌「別冊愛」の人気チャプター『学習まんが』をこの度電子化し、掲載することとなりました。定住難民の一人ひとりの人生のストーリーが描かれた『学習まんが』を通して、日本にいる私たちのすぐ近くにこういった方々が懸命に生きていることを知って頂き、文化的多様性の理解の一助となれば幸いです。 今回は、第一弾「ハリー神父 多くのなんみんから父親のごとく慕われた人」です。 ↓ 画面をクリックすると御覧いただけます。     順々にHPにて公開していきまますので、お楽しみに。*許可なく本書の一部または全部の複写・転載を禁じます

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広報・出版

2023.11.24

【広報誌】別冊愛 Vol.12 

   広報誌「別冊愛12号」を発刊いたしました。本誌では、1.UNHCR駐日代表による特別寄稿2.条約難民として認定を受け夫婦で同じ職場で働いているアフガニスタン出身の方へのインタビュー3.両親と来日して大学、大学院と進学したミャンマー出身の方からの寄稿4.かつてベトナムをボートで脱出した後、様々な苦労を重ね、会社を経営するベトナム出身の方を主人公にした「学習まんが」を紹介しています。日本の各地で活躍する難民定住者について、多くの人に読んでいただき、知っていただければ幸いです。 こちらよりご覧いただけます。 

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広報・出版

2023.07.06

2023年度版「別冊愛」学習まんがの取材へ

  6月29日、2023年度版「別冊愛」の学習まんがの取材のため、昨年度の「第43回 日本定住難民とのつどい」にて表彰された元インドシナ難民のDINH VAN PHANさんを訪ね、お話を伺いました。PHANさんのベトナム時代の苦難やボート・ピープルとしての体験が、自身の力で㈱南越製作所(東大阪市所在)を立ち上げた原動力になっていることを聞いて、異国の地でゼロから「ものづくり」にチャレンジし続けるPHANさんのバイタリティに改めて驚かされました。また、同胞のベトナム人社員の教育にも力を注ぎ、幾人もの「ものづくりのプロフェッショナル」を育てていることも知り、PHANさんが「人づくり」も行っていることに感銘を受けました。これらの内容は、今年10月発行予定の「別冊愛」の学習まんがでご紹介する予定ですので、どうぞご期待ください。  

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広報・出版

2023.02.24

【広報誌】愛 第46号(2022年度)

   アジア福祉教育財団は今年度の広報誌「愛」第46号を発刊いたしました。 本誌では、43回目の開催となる日本定住難民とのつどい、同日行われた難民定住者との意見交換会の模様、新たなイベントとして開催した日本語プレゼンテーション・コンテストの様子の他、2022年度の当財団の活動に関するご報告を掲載しております。―主な内容―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◆日本社会と外国人受け入れ: コミュニテイを通じた包摂を  あいさつに代えて  公益財団法人アジア福祉教育財団 理事長 藤原 正寛◆第43回 日本定住難民とのつどい  難民定住者との意見交換会  表彰式典◆日本語プレゼンテーション・コンテスト  第1回 日本と私たち  第2回 私たちの夢―こんな未来をつくりたい◆定住難民の有志による記念植樹式典を開催◆海外在住ネパール人協会日本支部と難民コミュニティの協力―献血活動への橋渡し◆第三国定住難民児童・生徒に対する補習教室への資金援助◆2022年度 アジア諸国社会福祉関係者招聘事業◆令和4年度文化庁長官表彰◆難民支援事業の概況 ― 令和4(2022)年を振り返って  難民事業本部◆2022年 財団の活動◆ご芳情とご支援                                                                    データはこちらよりダウンロードください。 また、無料で配布していますので、ご希望の方は e-mail またはFAXでお問合せください。e-mail: info@fweap.or.jp   FAX:03-3449-0262  ※この冊子は、宝くじの社会貢献広報事業として助成を受け作成されたものです。

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広報・出版

2022.11.10

【広報誌】別冊 愛 Vol.11 

   アジア福祉教育財団は今年度の広報誌 別冊 愛(Vol.11) を発刊いたしました。今回の『別冊 愛』(Vol.11)では、まず表紙のデザインを改めて、本号でご紹介する方々のポートレート写真(「学習まんが」で紹介する方はイラスト画)をレイアウトしました。第1章では俳優として活躍されるサヘル・ローズさんによる難民や難民認定申請者への支援者としての体験談を、第2章ではミャンマーの少数民族として日本に暮らすロヒンギャの方々へのインタビュー/座談会を、そして第3章ではカンボジア難民として来日した後に日本に帰化されたチャン・ヴァン(日本名:石沢 司)さんのカンボジア伝統打楽器「キーム」の演奏者としての活動を、それぞれ紹介しています。     ―目次―はじめに第1章  《 インタビュー 》難民支援の現場と私の想い           俳優 サヘル・ローズ第2章  《 OUR STORY 》 《 インタビュー 》 ロヒンギャ難民の現状と想い        一般社団法人在日ロヒンギャコミュニティ代表理事    セイドル・アミン 《座談会》    私たちの日本での生活と課題          カディサ・ベゴム ほか在日ロヒンギャ女性 第3章   《学習まんが》  伝統楽器に願いを込めて          NPO法人カンボジア支援センター 副代表 チャン・ヴァン 日本名:石沢 司  この冊子は、宝くじの社会貢献広報事業として助成を受け作成されたものです。 冊子データはこちらよりダウンロードいただけます。また、紙媒体についても無料で配布しております。ご希望の方はFAXまたはe-mailでお問合せください。FAX:03-3449-0262 e-mail: info@fweap.or.jp

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その他の動き

2023.05.09

ネパール仏陀記念日特別式典への出席

 2023年5月6日、ドゥルガ・バハドゥール・スベディ(Durga Bahadur SUBEDI)駐日ネパール大使主催により、都内において、仏陀の生誕地として国連からも認定されているネパールにちなんだ仏陀記念日特別式典が開催され、当財団より河上淳一事務局長が出席しました。  スベディ大使は、2022年11月7日に、新任の駐日ネパール大使として信任状を奉呈されました。 ネパールは、当財団がこれまで実施してきたアジア諸国からの社会福祉関係者の招聘事業の対象国のひとつであり、また当財団は駐日ネパール大使館のみならず、国内のネパール人団体である、海外在住ネパール人協会(NRNA)日本支部とも、近年親密な交流関係を有しています。 当財団としては、これまでのこうした関係を今後も維持しつつ、日ネパール友好協力関係全体の発展に寄与していきたいと考えています。

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その他の動き

2023.04.19

ピーマイラオ(ラオスお正月)行事への参加

 2023年4月16日、ラオスのお正月(ピーマイラオ)を祝う伝統行事が神奈川県愛川町のラオス文化センターにて3年ぶりに開催されました。 行事冒頭は、参加者全員を一本の紐でつないで読経が行われ、その後主催者である在日本ラオス協会会長のビルンラハ・ピンマチャンさん、駐日ラオス特命全権大使 フォンサムット・アンラワン閣下(H.E. Mrs. PHONGSAMOUTH Anlavan)、当財団の河上淳一事務局長が、それぞれ祝賀の挨拶を行いました。  続けてお正月を祝う行事らしく、手作りによるラオス料理の昼食、僧侶を先頭にしたパレード、お清め、歌や踊りなどが行われました。 会場となったラオス文化センターは、日本に定住した難民が協力して作り上げた場所で、日本に在住しているラオスの皆さん達の拠り所となっています。総勢200名を超える参加者たちは久しぶりの親戚・友人たちとの再会となり、コロナ禍を乗り越えてのお祝いを心から楽しんでいるようでした。    

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その他の動き

2023.04.12

ベトナムの伝統行事 -ベトナム建国記念日の祝賀交流会-

  旧暦3月10日は、ベトナム建国の祖である「フン王」達の功績を讃える日として、べトナムで最も重要な祭日の一つとなっています。ベトナムの伝承によれば、初代のフン王は紀元前2879年に「ヴァンラン」というベトナムで最初の国を建国した英雄で、多民族国家ベトナムの統合の象徴であるそうです。 このたび、「日本在住ベトナム人協会(VAJ)」は、2023年4月9日(日)に東京都大田区の集会所において、祭日を祝うための交流会を行いました。  まず、ベトナム伝統の先祖礼拝の儀式が行われたあと、この協会の活動に生涯を捧げてきたグエン・ミィ・トゥアン(南海泰平)副会長が本年3月に逝去されたことを偲び、追悼セレモニーが執り行われました。続いて、来賓としてアジア連帯委員会事務局長、当財団の河上淳一事務局長がご挨拶しました。懇親会では、アメリカ・南カルフォルニアから有名な声楽隊の出演もあり、同胞や日本人関係者達が集う貴重な機会となりました。     伝統の先祖礼拝儀式      当財団 河上事務局長の挨拶              声楽隊が花を添える 

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その他の動き

2023.03.10

藤原理事長の駐日スリランカ大使表敬訪問

    2023年3月8日、当財団の藤原理事長は、河上事務局長と共にスリランカ民主社会主義共和国(以下、スリランカと表記)の駐日大使館を訪ね、新任大使として1月19日に信任状の奉呈を終えられたE. ロドニー M. ペレーラ大使へのご挨拶を行いました。 ペレーラ大使は、スリランカの外交官として多くの国で勤務されており、2020年末までは駐米大使の職にあって、米国政府や国際機関等との調整役を務められました。  スリランカは、当財団がこれまで実施してきました「アジア諸国福祉関係者招聘事業」に、1980年10月実施の第6回招聘から参加しており、当財団として駐日スリランカ大使館とは大変親密な関係を有してきています。  今回の表敬訪問では、藤原理事長より当財団が今年9月に実施を予定している『特別招聘』のプログラムについて説明し、これに対しペレーラ大使より、スリランカとしても招聘事業への参加を積極的に検討したい、との発言がありました。

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その他の動き

2023.02.27

伊藤UNHCR駐日代表との意見交換

      2023年2月21日(火) 伊藤礼樹(いとうあやき)国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所駐日代表が、着任挨拶のため、当財団の藤原正寛理事長及び吉田朋之難民事業本部長を訪問しました。UNHCR駐日事務所からは阿阪奈美法務担当副代表が、当財団からは河上淳一事務局長が同席しました。  伊藤代表から、これまでの長年にわたる継続的なUNHCR駐日事務所への協力に対して謝意が述べられるとともに、当財団及び難民事業本部とUNHCRとの一層の協力関係を深めていくことを確認しました。  伊藤代表は,日本に難民が定住を開始して40余年が経過し、当財団が難民をはじめとする外国人住民の共生社会への包摂を目的に行っている難民コミュニティとの定期意見交換について関心を示されました。    これに対し藤原理事長は、今年の12月にジュネーブで開催が予定されている第2回グローバル難民フォーラムへの協力に関して、当財団として、広報誌への関連記事の掲載等により広報に協力していくことを表明しました。     

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その他の動き

2023.02.06

【スリランカ独立記念式典への財団河上事務局長出席】

 2023年2月4(土) E. ロドニーM. ペレーラ駐日スリランカ大使夫妻主催により,都内において,スリランカ独立記念式典が開催され,当財団より河上淳一事務局長が出席しました。  ペレーラ大使は,2023年1月19日に,新任の駐日スリランカ大使として信任状を奉呈されたばかりです。  スリランカは、当財団がこれまで実施してきたアジア諸国からの社会福祉関係者の招聘事業の対象国のひとつであり,同事業を通じて当財団は,在京スリランカ大使館とも親密関係を有しています。  当財団としては、これまでのこうした関係を今後も維持しつつ、日スリランカ友好協力関係全体の発展に寄与していきたいと考えています。 

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その他の動き

2022.12.28

奥野ヘンロイご家族のご来訪

    2022年12月26日、当財団に元カンボジア難民の奥野ヘンロイさんとご家族が訪問され、藤原正寛理事長、河上淳一事務局長他と面談し、会社の経営のことや生活状況などについてお話を伺いました。 奥野さんは、難民として来日し、大和定住促進センターで日本語等を学び就職しました。その後は奥野商事を立ち上げ、代表取締役として貿易や不動産経営などを営んでいます。新型コロナウイルス感染症の影響でマスクが手に入らなかった2020年5月には、当財団に大量のマスクを寄付してくださり、難民事業本部(RHQ)にて難民認定申請者の方々へお配(くば)りして活用させていただきました。 寄付の記事はこちらからご覧いただけます。 当財団としては、今後とも皆様のお力を借りて、難民定住者やコミュニティへの支援等に努めて参ります。 写真左から 河上淳一事務局長、藤原正寛理事長、奥野ヘンロイさん、奥野麗子さん、ご子息

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その他の動き

2022.12.23

ジリアン・トリッグス国連事務次長/UNHCR高等弁務官補(保護担当)との意見交換

2022年12月19日(月)午後、当財団藤原理事長と吉田難民事業本部長は、来日中のジリアン・トリッグス(Gillian Triggs)国連事務次長/UNHCR高等弁務官補(保護担当)(Assistant High Commissioner for Protection)と意見交換を行い、当財団・難民事業本部が実施している難民の定住支援について詳細に説明を行いました。この意見交換には、UNHCR側からモニーク・ソカンUNHCRアジア太平洋地方局首席保護調整官が、また、駐日事務所のナッケン首席副代表及び阿阪副代表(法務担当)が参加しました。トリッグス高等弁務官補一行は19日の午前中に、最初の日程として千葉市を訪問し、神谷千葉市長と会談したほか、市内に在住している第三国定住難民、アフガニスタン条約難民、ウクライナ避難民と面会しました。これに対し吉田本部長からは、千葉にて高等弁務官補が面会した第三国定住難民は就労先でも指導的立場にあり生活が安定していることや、アフガニスタン条約難民は様々な国内の地方都市に住んでいるため難民事業本部が実施する定住支援プログラムにオンラインで参加していることなども説明しました。これに対しトリッグス高等弁務官補は、日本の定住支援プログラムが日本語教育・生活ガイダンスの授業に加え、健康管理や就職斡旋などを一体的に行うものであり、定住先でも継続的に生活支援、日本語学習支援のフォローアップを行っている実情を聞き、日本のきめ細やかな支援は諸外国にも類を見ない支援であると評価しました。この他、意見交換の席では、藤原理事長より当財団が外国人住民を包摂するインクルーシブな社会づくりを目的とした活動として、インドシナ難民の受け入れ以来、1万2千人以上にのぼる難民定住者を中心に、コミュニティ同士の相互扶助への支援、日本語プレゼンテーション・コンテストなど外国人と日本人の懸け橋になる人材の育成、難民の児童・生徒の学力向上のための補習教室の取り組みへ資金援助をしていることを紹介すると共に、日本で学校の勉強になかなかついていけない難民の児童・生徒の学力の問題は子どもの将来にもかかわる喫緊の問題であることを強調しました。トリッグス高等弁務官補からは、教育や雇用といった機会を通じたこれまでとは異なる難民支援のあり方について考え方が披露されました。これに対し、藤原理事長は社会が抱える労働力不足の問題への解決策として、外国人労働者の受け入れが期待されている。そのためには、難民をはじめ、外国人一人ひとりが違和感なく日本社会に溶け込んでいけるよう多文化共生社会をつくることは今後さらに重要な課題となる旨を述べ、当財団と難民事業本部は、日本政府の難民政策の動向に応じて、施策が円滑に実施されるよう、幅広く協力していく考えであることを表明しました。最後に、トリッグス高等弁務官補から、来年2023年12月にジュネーブで開催予定の「第2回グローバル難民フォーラム」に触れつつ、共同議長国である日本政府や当財団のようなステークホールダーの貢献に対する期待が表明されました。

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難民支援

2024.05.30

2024年度 第三国定住難民児童・生徒に対する教育支援に関わる資金援助契約書 署名式

   5月14日、社会福祉法人さぽうと21(以下「さぽうと21」)髙橋敬子理事長と当財団の藤原正寛理事長は、総額4,701,872円となる2024年度の資金援助契約に署名を行いました。  この事業は、2021年度に始まり、難民の教育支援活動に実績のある「さぽうと21」が、千葉市内に定住した第三国定住難民の児童・生徒を対象に、市内に「補習教室(通称;楽校らっこう)」を開設し、その活動に対して当財団が資金援助をしています。  今年度は、同事業開始当時に最も在籍人数が多かった小学6年生が、中学3年生となるため、彼/彼女らへの高校受験対策などを重点的に行い、また、その他の児童・生徒に対しては、この3年間で定着した学習習慣を活かして、更なる学力向上に繋がるよう、教室担当者やアドバイザーが、保護者らと連携をして活動しています。 

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難民支援

2024.05.16

2023年度資金援助活動報告

アジア福祉教育財団では2023年度に8団体13事業に対して資金援助を行いました。 どの事業も工夫がされており、今後日本での多文化共生の一助になることを願っています。今回はその活動と活動の立役者を一緒にご紹介していきます。 【2023.6】 援助先:EmPATHy(ユースなんみんプラットフォーム x 難民の背景をもつユース)参加者の声:Mohammed ALMASRIさん援助後の活動の報告です。共同設立したグループ「ジャパンブリッジ」とともに、JICAとUNHCRの協力を得て、展示会と募金活動を企画し、 シリア北西部と日本の石川県で地震の被害を受けた地域のために募金活動を行いました。 また世界中の難民を代表するロボット工学チーム、チーム・ホープも訪問し全日本ロボット相撲大会に出場しました。 2023ATCR(Annual Tripartite Consultations on Resettlement)日本から初めて難民の代表として参加するため開催地であるジュネーブ(スイス) までの渡航費を援助しました。参加後の報告会についてはこちらをご参照ください。 「UNHCR主催の第三国定住に関する年次三者協議(ATCR)」参加報告会【2023.7】 援助先: NPO法人日本在住ベトナム人協会このプログラムの参加者:Khiemさん愛知県春日井市在住しており、自動車工場の生産ラインの設計をする仕事をしながら、夜間プログラムに参加しN1(日本語検定1級)を取得することができました。 それだけではなく嬉しいことに2024年度の講師になることが決まっています。次の世代により多くの合格者を輩出できるように頑張っています。日本語能力試験対策講座として、オンラインにて開催しました。 クラスをN1~N4クラスに分け、ベトナム語を用いて授業を行ったのでベトナム人には授業の理解が深まりました。 講師、生徒共に海外からや地方からの参加がありオンラインの利点を十分に発揮できました。 講師への謝礼、合格者への受験費用の補助として援助を行いました。  援助先:在日カンボジアコミュニティこのプログラムの立案者:石沢司さんと西村オールさんカンボジアの仲間達は新たに前橋市に集えるところができてとても喜んでいる。 文化継承ではカンボジアだけではなくラオスの同級生も一緒に参加しているので地域のコミニティとして喜ばしいことだった。日本に定住しているカンボジア難民等への生活支援、相談対応を行っています。 相談内容はビザや永住権の申請、国際結婚、就職活動などどれも日本で暮らしていく上で生活に密着した内容でした。 自分たちの経験からアドバイスを伝え解決できたことがある一方で、法律などの知識を必要とするため解決に至らない問題もありました。 ただし解決に至らなかった事でも問題を共有していくことはコミュニティを継続していくうえで重要な鍵となりました。 援助項目は相談者、アドバイザーの交通費、資料代として利用されました。【2023.8】 援助先:Harmony Sisters Network(ロヒンギャ難民女性の会)このプログラムの立案者:Khadiza Begumさん ロヒンギャと日本人の子どもたちが文化交流を深めるイベントを成功させることができました。 このイベントでは、相互理解と絆を育む重要な体験を提供しました。さらに、オンライン講演会を通じて、ロヒンギャ女性たちが日本社会と積極的に交流する機会も創出されました。 【在日ロヒンギャの子供と日本の子供の交流 お互いを知ろう】 在日ロヒンギャのこどもたちが自身の文化を紹介し自尊心を向上させ、学びのアウトプットを行う事を目的にイベントを行いました。 東京大学にてキャンパスツアー、将来の夢、イスラム教の礼拝、ヒジャブについて各項目の発表と体験を行いました。 ロヒンギャの親子52名と日本人の親子10名が一緒になって勉強し、お互いの違いを知り理解を深めることができました。 参加したロヒンギャの多くは群馬県に居住しているため、今回は会場までバスを借りて一緒に移動しました。 東京大学で行った事は大学に進学するという目標をリアルに感じたイベントとなりました。  【在日ロヒンギャと日本の大人の交流】日本に住むロヒンギャ民族と日本で生まれ育った者との考え、 慣習の相互理解を促すことを目的にオンラインで2回ワークショップを開催しました。 ワークショップでは11の質問に各自回答し自身の答えと他民族の答えを比較し共通項や相違点を確認しました。 共通項では「人生において愛情が一番大事と考える傾向」「宗教の違いが人間関係を決定するとは考えていない」などがあげられ、 相違点ではロヒンギャの半数が「今一番欲しいもの」の問いに対して「教育機会」と答えていたことが特徴的でした。 この事業にはオンラインの発信する会場および設備の費用として援助いたしました。 【2023.9】 援助先:NPO法人在日カンボジアコミュニティこのプログラムの立案者:八代まりなさん 資金援助を受けてとっても良かったです。 コロナでしばらく活動を控えてましたが、この資金援助をきっかけに活動が再開する事ができました。 宿題教室や、舞踊教室で子供達の、学び場の提供が出来たと同時に新たな挑戦が提供出来た事にとってもよかったです。 また、今回の資金援助を受けて行った活動のおかげで母国の仲間たちにも刺激を与える事ができ、新たにメンバーが増えました。ありがとうございました。 【宿題教室】勉強をしたくても塾に通えないこどもや、学校の勉強が遅れてしまう子供たちを対象に、集まって学ぶ楽しさ、わかる 楽しさが得られ るよう大学生が先生になって算数と国語を中心に学びました。一番の成果は学ぶことを習慣にできたことです。 当財団では今回先生の謝礼、資料などの費用を援助いたしました。 【クメール語、クメール舞踊】日本の学校に通う子供たちは自然と日本語を身に着けていますが、母国に興味を持ち文化の継承となるよう毎週行いました。 クメール語では1~10までの発音と筆記ができるようになり、家庭内では両親とクメール語での会話増えたようです。 舞踊では4曲をマスターし、5回発表する機会を得ました。母国の文化継承では先生への謝金をメインに助成しました。 【社会保険セミナー】日本での年金の取得について2017年に制度が変更になったことに伴い、自分事として考えられるよう社会保険労務士から説明を受けました。 改めて知ることによって、きちんと年金受給に向けて手続きをすることや、滞在資格が永住者なのか帰化しているのかによって違うことも知ることができました。 今回は主に社労士および通訳の方の謝金費用として援助させていただきました。   援助先:NPO法人日本在住ベトナム人協会(VAJ)このプログラムの立案者:橋本ヒューさんVAJの運営は2024年上半期に明らかに改善しました。 4月初旬のイベントでは、主催チームの熱意がかつてないほど高いレベルにあることが示されました。 これは昨年末に修了した「次世代リーダー育成研修」の具体的な成果の一つであると断言できます。 今年の夏、日本全国のベトナム人技能実習生や留学生を対象に、大規模なサマーキャンプを開催する予定で、 「次世代リーダー育成研修」の長期的な有効性を改めて示す機会になります。 いかなる公益団体にとっても、最も重要で持続可能な資源はやはり人材です。 VAJのコアチーム向けの研修コースを後援していただいたFWEAPに改めて感謝いたします。2023年9月から2024年1月までの間に数回に分けて次世代を担うリーダーの育成プログラムを行いました。 外部講師にもお願いし、「災害時の外国人対応」「ストレスの解消と精神の健康」など様々なテーマで講演いただき日本社会への理解、 リーダーとしての役割を研修していきました。研修はオンラインとのハイブリッドでの開催と、 合宿で実際に集まるという相乗効果を活かして次世代とのバトンも確実につなげる工夫がされていました。 後日談としてこのプログラムの参加者から口コミで新しい世代の呼び込みにも成功させているとのことです。   援助先:在日カンボジアコミュニティこのプログラムの立案者:石沢司さんと西村オールさん 神奈川県大磯町と群馬県前橋市の2か所の拠点にて日本で生まれたカンボジアの子供たちに、 カンボジアの言語・音楽を学び自分のルーツを知りアイデンティティにつなげていく活動を行いました。言葉は日常を日本語で過ごしているので、 発音に苦労をしていますが、音楽を実際に行うことと合わせて楽しさを感じているので続けていけています。 この活動に楽器の購入など文化継承につながる費用の援助を行いました。  【2023.11】 援助先:在日ビルマロヒンギャ協会(在日ロヒンギャの協会)このプログラムの立案者:長谷川健一さん全く日本語が使えなかった人たちが少しでも使えるようになって良かったです。【AJALT(国際日本語普及協会)の先生を迎えて11/25から毎週土・日にオンラインで日本語教室を開催しました。 コミュニティの中にいると必要最低限の日本語が使用できれば生活もできますが、 日本で地域の一員と過ごすためにも、改めて基礎である読み方から形容詞や過去形など文法も含めて学び続けました。 今回新たなる団体に援助できたことも喜びでした。 【2023.12】 援助先:Human Welfare Association (バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプを支援する団体) このプログラムの立案者:長谷川 留理華さん今までは大学関係者、学生などが、ターゲットでしたが、今回のイベントでお母さん、女性、そして子供をターゲットにできた事がとてもよかったです。 それから日常的に摂る食事を囲みながら話し合えた事がとても良かったです。 食を通じてのロヒンギャ民族との相互理解セミナーと題して、12月と2月の2回親子が参加してロヒンギャ料理を一緒に作り、 無国籍のこと、ロヒンギャを始め難民のことを知るために主に小学生のこどもたちを中心に集まりました。 詳細については→ 親子ロヒンギャ料理教室&絵本の読み聞かせ 【2024.3】 援助先:NPO法人PEACE(在日ミャンマー及び少数民族を支援する団体) このプログラムの立案者:宗田さん、マリップセンブさん(左から)「難民の企業支援」をキーワードにPEACEのメンバーがアメリカで行われている企業のノウハウを探りに旅をし、 帰国後はオンラインで報告会を行いました。アメリカと日本では環境が違うこともありますが、「地域社会」のつながりが大事であることを再認識しました。 日本で定住している仲間が将来に希望を持ち、起業のきっかけになっていくことを願うのと、 今後はアメリカでの視察をしてきたことを元にコミュニティの相談役として活躍されていくことを願っています。 今回は往復の航空券代を助成させていただきました。  

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招聘事業

2024.05.13

第2回特別招聘プログラムの実施

 4月22日~同月25日まで、インドネシア、マレーシア、ラオス、台湾の3か国 1地域から各2名を招聘し、昨年9月に続き、2回目の特別招聘プログラムを実施しました。 この特別招聘では、従来のプログラムとは内容を大きく変え、財団側からは「アジア諸国が今後向き合うこととなる課題」を取り上げたセミナーを行い、各国代表からは「現下の課題」を取り上げたCountry Reportの発表がなされました。  セミナーでは各国に共有できるような問題として「世界とアジアの人口推移」、「Infection and Injustice(感染症とその対応と課題)」、「日本の社会保障」などについて、各分野の専門家によるプレゼンテーションとディスカッションが行われました。  また各国のCountry Reportでは、「Towards a Stronger Social Protection System (Indonesia)」、「Social Protection in Malaysia」、「Situation of Social Work in Lao PDR」、「The Development of Policies and Services for People with Disabilities in Taiwan」 と題し、各国ならではの興味深い課題が発表され、後に活発な意見交換がなされました。  施設見学として、羽田イノベーションシティにある「藤田医科大学東京 先端医療研究センター」を訪問しました。ここではセンターと企業とが共同研究する最新鋭の機器や、精密健診、先端医療、活動長寿医療、先端リハビリテーションなどの現場を見学しました。  特別招聘プログラムでの成果をもとに、2025年中の開催を目指すの通常招聘プログラムに向けて招聘者とオンライン・ミーティングを実施し、研修テーマを策定していくことを予定しています。     

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難民支援

2024.05.13

カンボジアのお正月の祝賀行事

 4月14日、カンボジアのクメール正月のお祝いにあたり、2つの在日カンボジアコミュニティが主催するお正月行事に参加してきました。 まず一般社団法人カンボジア文化センタークメールサマキ協会によるお正月行事が神奈川県愛甲郡愛川町半原にある、ワットクメールサマキ(カンボジア寺院)およびクメール文化センターにて行われました。この施設は2019年に竣工し、次世代在日カンボジア人のために文化や仏教を継承することなどを目的とした活動を行っています。 当日は、カンボジアの伝統衣装を身にまとった100人近い人々が自家製のお正月料理を持って次々に寺院に集まってきました。電飾等で色とりどりに装飾された祭壇の脇では、カンボジア本国から招聘された僧侶が仏教の行事を執り行い、カンボジアコミュニティの人々が熱心に僧侶の周りを囲んでいました。この場所には技能実習生も多く来ていて、カンボジアをルーツに持つ人たちにとって「心のよりどころになっている」と聞きました。    次に連合在日カンボジアコミュニティによるお正月行事が神奈川県相模原市のけやき会館にて行われました。こちらもクメールサマキ協会と同様にカンボジア本国からお迎えした僧侶を囲み、近隣から集まった人々が熱心に耳を傾けていました。 代表の方による挨拶の後、ステージパフォーマンスとして、子供たちによるカンボジア伝統の踊り、カンボジアの歌謡曲の披露、伝統衣装のファッションショーなど、大変にぎやかで、お正月にふさわしい行事でした。 アジア福祉教育財団は、このような伝統文化行事が世代を超えて長く祝われて、カンボジアの方々の幸せを支える存在であり続けてほしいと思います。 

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難民支援

2024.04.30

ラオスのお正月(ピーマイラオ)の祝賀行事

   4月21日、在日本ラオス協会主催のお正月(ピーマイラオ)を祝う行事が神奈川県愛川町のラオス文化センターで開催されました。 会場となった文化センターは、2003年に設立され、昨年2023年には設立20周年記念行事も行われました。この文化センターには、在日ラオス人有志が製作したラオスの象徴とも言えるタートルアン仏塔があり、ラオス本国から招聘された僧侶が仏教の行事を執り行っています。 当日は、大勢の在日ラオス人が神奈川県内や近県からもここ文化センターに駆け付けました。主賓のフォーンサムット アンラワン駐日ラオス人民民主共和国全権大使からは、「来年2025年は、ラオスと日本の外交関係樹立70周年を迎える。両国間の友好関係を更に発展させていきたい。」と挨拶がありました。その後、健康と繁栄を祈る儀式(バーシー)が行われました。ラオスの人は、「魂が身体と結びついている」のが健康な状態であり、魂と身体の結びつきが弱くなると病気になると考えます。この儀式の中で、綿の糸を手首に巻く「マット・ケーン」をして、魂と身体の結びつきを強め、健康と繁栄を祈りました。また、民族衣装に身を包んだ子どもたちの舞踊や「ラムヴォン」と呼ばれる輪になって踊る伝統舞踊には、ラオス人に混じって日本人も参加していました。ラオスの人々は、45年前に難民として日本に定住を始めました。時は流れ、今は3世代のラオスの人々が集まるラオス文化センターは心のよりどころとなっています。  アジア福祉教育財団は、この文化センターがこれからも長く存続し、ラオスの方々の幸せを支えてくれる存在であり続けることを願っています。   

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難民支援

2024.04.22

2024年 ベトナム建国記念日の祝賀交流会へ

 4月13日、NPO法人 日本在住ベトナム人協会(VAJ)は、市ヶ谷にあるJICA地球ひろばにて、ベトナム建国記念日(注参照)祝賀交流会を開催し、当財団より安細事務局長が出席しました。祝賀会では、雄王記念碑への献花と礼拝から始まり、若手会員からなる歌やバンドの演奏、第一世代、次世代の参加者ら全員による合唱(「ひとつに繋がろう」という意味のベトナム語の歌で、かつてベトナムが南北に分離していた当時から国内各地で歌われていたとのこと)が行われました。その様子は、今からほぼ半世紀前に始まったベトナム難民の日本定住に端を発したコミュニティ活動が、第一世代から次世代へと“広がり”、“繋がった”ことを名実ともに表していると感じさせるものでした。 今後、VAJは、次世代の人々に運営をバトンタッチし、ニューカマーの若者たちにも安心して協会活動に参加してもらえるような抜本的改革を行っていくそうです。 (注)ベトナムの旧暦3月10日は「雄(フン)王の命日(Ngay Gio to Hung Vuong)」と言われ、ベトナムの数少ない祝日の1つで、かつ唯一「文化的」な意味を持つ記念日となっている。フン王はベトナム史上初の国家とされるバンラン国の18代にわたる歴代王の総称。

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広報・出版

2024.02.26

広報誌「愛」第47号の発刊

  画面をクリックしていただくと電子版を御覧頂けます。   今年度(2023年度)の広報誌「愛」第47号を発刊いたしました。 世界に難民、避難民が急激に増えていく現状の中、本誌の巻頭では、今から約50年前、日本での難民受入れと支援が始まり、1979年より、当財団がその定住のための事業を開始した経緯について振り返りました。また、当初から各地で難民受け入れに携わってきた自治体のひとつである千葉市の神谷俊一市長による特別寄稿を掲載しています。当財団の事業報告では、昨年(2023年)で第44回目を迎えた「日本定住難民とのつどい」、新しい形でのアジア諸国の福祉関係者との交流の在り方を模索するための「特別招聘事業」、そして、政府から委託を受けて傘下の難民事業本部(RHQ)が実施する条約難民、第三国定住難民、難民認定申請者の支援事業をはじめ、昨年12月に導入された補完的保護対象者の申請者に対する保護事業などの概要を紹介しています。どうぞご一読ください。 また、当財団では、皆様のご要望を紙面作りに反映して参りますので、ご意見等がございましたら以下の広報誌担当までお寄せ願います。                                                           e-mail: info@fweap.or.jp   FAX:03-3449-0262  

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広報・出版

2024.02.21

『学習まんが』 その3

シリーズで掲載している『学習まんが』の第3弾です。ラオスからの難民の主人公が日本に来るまで、また日本での苦労や日本人を含め周りの方々に助けられて力強く生活をしていく話です。英語との表記となっていますので、日本語、英語の勉強にも役立ちます。 ぜひ日本に住む難民の理解のために、ご一読ください。 「茨城産タイ野菜 届ける」(読売新聞 2024年1月30日付)にも掲載されました。       ↓ 画像をクリックするとご覧いただけます 

刊行物・動画

Publications & Videos

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動画・スライド

2023.12.18

【YouTube動画】第44回 日本定住難民とのつどい ダイジェスト版の公開

https://youtu.be/iKQZK_5yccc

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動画・スライド

2023.02.27

【YouTube 動画】第3回 難民定住者との意見交換会

2022年11月20日、アジア福祉教育財団は新宿区との共催で、新宿文化センターにおいて「第43回日本定住難民とのつどい」を開催しました。同イベントで行った「難民定住者との意見交換会」では、難民コミュニティの代表、難民支援団体の方々、UNHCR、新宿区等の関係者が約40名あつまり「次世代が語る、私たちの思い~難民コミュニティ団体の活動継承 ~」をテーマに意見が交わされました。 当日の模様はYouTubeからご覧ください。 ▼チャンネル登録、グッドボタン、シェアをよろしくお願いします! https://www.youtube.com/@user-qf4ph2qc9u

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動画・スライド

2023.02.15

第43回 日本定住難民とのつどい ダイジェスト版動画

https://youtu.be/huDovvxfSA0

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動画・スライド

2022.11.02

第2回 日本語プレゼンテーション・コンテスト

https://youtu.be/2rWCX8YQYjQ 

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動画・スライド

2022.03.30

難民定住者との意見交換会 動画

https://youtu.be/cm20YVjqNIg もっと見るから目次がご覧いただけます

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動画・スライド

2022.03.23

2022.2.20 プレゼンテーションコンテスト動画

https://youtu.be/qZhiH2mxZusもっとみる から目次がご覧いただけます

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動画・スライド

2021.12.10

第42回 日本定住難民とのつどい

https://youtu.be/mET-MH-zs3Yもっと見るから目次をご覧いただけます 

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動画・スライド

2020.11.25

難民定住者との意見交換会記録

画像をタップいただきご覧ください.もっと見る から目次をご覧いただけます

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広報誌

2024.02.26

広報誌「愛」第47号の発刊

画面をクリックしてご覧ください。 

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動画・スライド

2023.12.18

【YouTube動画】第44回 日本定住難民とのつどい ダイジェスト版の公開

https://youtu.be/iKQZK_5yccc

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広報誌

2023.11.24

広報誌 「別冊愛Vol.12」

    画面をクリックしてご覧ください。 

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動画・スライド

2023.02.27

【YouTube 動画】第3回 難民定住者との意見交換会

2022年11月20日、アジア福祉教育財団は新宿区との共催で、新宿文化センターにおいて「第43回日本定住難民とのつどい」を開催しました。同イベントで行った「難民定住者との意見交換会」では、難民コミュニティの代表、難民支援団体の方々、UNHCR、新宿区等の関係者が約40名あつまり「次世代が語る、私たちの思い~難民コミュニティ団体の活動継承 ~」をテーマに意見が交わされました。 当日の模様はYouTubeからご覧ください。 ▼チャンネル登録、グッドボタン、シェアをよろしくお願いします! https://www.youtube.com/@user-qf4ph2qc9u

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広報誌

2023.02.24

【広報誌】愛 第46号(2022年度)

 画像をタップしてごらんください  

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動画・スライド

2023.02.15

第43回 日本定住難民とのつどい ダイジェスト版動画

https://youtu.be/huDovvxfSA0

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広報誌

2022.11.10

【広報誌】別冊 愛 2022.10(Vol.11)

  画像をタップしてごらんください

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動画・スライド

2022.11.02

第2回 日本語プレゼンテーション・コンテスト

https://youtu.be/2rWCX8YQYjQ 

アジア福祉教育財団とは

About us

アジア福祉教育財団は50年以上の歴史をもつ公益法人で、現在はアジア17か国からの福祉関係者の訪日招聘や、日本での難民の定住支援、社会的弱者支援のための資金援助などの活動を行っています。

財団の事業内容

Our Business

事務局

難民事業本部

難民事業本部は、アジア福祉教育財団の一部であり、日本政府(外務省、文化庁、厚生労働省)からの委託を受けて、難民が日本で自立定住していくための支援を行っています。

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